終わらないモラハラの日々
結婚して10年、私はずっと夫のモラハラに悩まされてきました。
結婚前は頼りになる人だと思っていたのですが、結婚してみると束縛が激しく、次第に高圧的な態度に変わっていったのです。
毎月渡される生活費もギリギリの金額で、文句を言えば「俺が稼いだ金だから文句を言われる筋合いはない」と一蹴される日々。
子どもが生まれてからも、その状況は変わりませんでした。
義母の優しい言葉
そんな結婚生活の中で、私の心の支えだったのが義母でした。
義母はいつも「私はあなたの味方よ」「何かあったらいつでも言ってね」と、私に寄り添ってくれていました。
夫のモラハラの相談をしても、親身になって話を聞いてくれて……。
ただ、実際に夫に対して何か言ってくれるわけではなく、結局は夫の言いなりであることが、少しだけ気にはなっていました。
突然の裏切り
ある日、夫の不倫が発覚し、ついに私は離婚を決意しました。
それを義母に伝えると、味方をしてくれると思っていた義母の態度が一変!
「たかだか一回の不倫くらいで匙を投げるなんて嫁として忍耐が足りない」
「大体あなたが息子をちゃんと労わってやらなかったから」
と、信じられないことを言ってきたのです。
その豹変ぶりに、心の底からゾッとしました。
自分を守る決断
さらに義母は、「あなたは経済力もないし、親権は諦めなさい。息子が親権を持てば、孫は私が育てるから」とまで言い出しました。
私は、もうこれ以上関わりたくないと思い、親権と慰謝料を求めて弁護士を通すことに。
結果は私の有利に進み、親権ももちろん私へ。
慰謝料も受け取り、息子との二人暮らしも、ようやく軌道に乗ってきたところです。
義母との面会も拒否。
夫が子どもに会う際は、面会専用の施設を利用し、勝手に義母と会わせないようにしています。
味方だと思っていた人の裏切りは、それほどまでに私にとって衝撃的なことでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。