友人同士の会話では父親の悪口が話題になりますが、私にとって父親は尊敬の対象。その理由は、父親の寡黙な働きぶりだけでなく、実は意外な人物の存在にあって……。友人が、体験談を語ってくれました。
友人の愚痴に感じる違和感
友人たちと話していると、しばしば父親の悪口が話題になります。
「うちの父親は口うるさい」
「全然頼りにならない」
もちろん、親子関係は様々で、それぞれの家庭にはそれぞれの事情や苦労があると思います。
そんな愚痴を聞くたび、私は不思議な気持ちになります。
なぜなら、私にとって父は尊敬の対象だから。
無口な父の背中が語る事
父は口数の多い人ではありません。
けれど、朝から晩まで黙々と働き、家族の生活を支えてくれていました。
その背中を見て、私は自然と「有難い」と思っていました。
特別に父から直接何かを言われたわけでも、褒めてもらったわけでもありません。
ただ、存在そのものが私に安心を与えてくれていたのです。