『幼い子どもと四六時中一緒にいたいはず』と思い込んでいた嫁から飛び出した、まさかの“本音”。
その瞬間、自分の善意が思わぬ重荷になっていたことに気づかされることに──。
今回は筆者の知人から聞いた、家族関係を見つめ直すエピソードをご紹介します。
その瞬間、自分の善意が思わぬ重荷になっていたことに気づかされることに──。
今回は筆者の知人から聞いた、家族関係を見つめ直すエピソードをご紹介します。
反省
「子どもは母親と一緒にいたいものよ」
「その時期はあっという間に過ぎちゃうから」
そうあくまで善意のつもりでアドバイスしていました。
でも、その言葉の数々が実は嫁を追い込んでいたのだと気づき、胸が締めつけられた私。
すぐに謝罪すると、ほっと安心した表情を見せてくれた嫁。
「あの頃は激務だったのでいいタイミングでした」
「あまり気になさらないでください」
と、優しく返してくれました。
とはいえ、きっとずっと我慢していた嫁の寛大な心にこれ以上甘えないように、嫁の意思を大切にしようと心から反省しました。
家族
それからは、事前に嫁の了承を得たうえで孫の送り迎えを引き受けたり、休日に預かったりとサポートに回るように。
今、嫁は新たに就職した会社で、生き生きと働いています。
そんな嫁と、ますます私に懐くようになった孫の姿を見るたび、やっと本当の家族になれたような気がしています。
【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。