『幼い子どもと四六時中一緒にいたいはず』と思い込んでいた嫁から飛び出した、まさかの“本音”。
その瞬間、自分の善意が思わぬ重荷になっていたことに気づかされることに──。
今回は筆者の知人から聞いた、家族関係を見つめ直すエピソードをご紹介します。
その瞬間、自分の善意が思わぬ重荷になっていたことに気づかされることに──。
今回は筆者の知人から聞いた、家族関係を見つめ直すエピソードをご紹介します。
嫁のカミングアウト
嫁が二人目を妊娠してしばらく経った頃、神妙な面持ちでカミングアウトしてきたことに驚きました。
「本当は出産したらバリバリ働きたくて」
「お義母さん、働いてもいいですか?」
実は、一人目の妊娠が発覚後、出産前に嫁は退職していました。
以来ずっと専業主婦だったこともあり、私はてっきり『子どもと一緒にいたいのね』と思っていたのです。
押しつけ
でも同時に、一人目の妊娠時に私が嫁に対して“無意識の押しつけ”をしていたことにも気づき、深く反省しました。
『子どもが小さいうちは母親が一緒にいたほうがいい』
『赤ちゃんの頃から常に一緒にいて愛情を注いで育てればいい子になる』
そう考えていた私は、息子には
「育休を取ったら?」
とは一言も言わず、嫁ばかりにその思想を押しつけていたのです……。