忙しそうな嫁を見て『手抜き育児をしているのでは?』と疑いの目を向けていた女性。
孫の不登校をきっかけに、ある“思い込み”が大きな間違いだったと気づかされます。
今回は筆者の知人から聞いた、深く考えさせられるエピソードをご紹介します。
孫の不登校をきっかけに、ある“思い込み”が大きな間違いだったと気づかされます。
今回は筆者の知人から聞いた、深く考えさせられるエピソードをご紹介します。
嫁の努力
A子は毎晩、寝る前に孫の話をじっくり聞き、勉強や交友関係・体調のことまで、細やかに寄り添っていたのです。
学校に行けない日も、
「無理に行かなくていいわ」
「ママはずっと味方よ」
と伝え続けていたそう。
私から見える範囲だけで“母親としてあるべき姿”を勝手に判断していたことを深く反省しました。
子育ては、やり方もペースも時代と共に変わっていくものです。
そのなかで大切なのは、子どもとどう真摯に向き合うか。
その意味でA子は、きちんと“母親”の役目を全うしていたのです。
むしろ、ただ心配するだけでサポートすら十分にできなかった私とは違い、深い覚悟と愛情を持って孫を育てているのだと知り、猛省しました……。
その後
今は孫も自ら学校に通えるようになり、A子も仕事に慣れて家族時間もたくさん取れているようです。
不登校に関しては何もサポートできませんでしたが、せめて私も、孫やA子から頼られ支えになれる“祖母”を目指していきたいと思っています。
【体験者:60代・女性パート主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。