ワンオペ気味の日々に限界を迎えた妻の行動が、思わぬ変化を呼び起こします。
今回は筆者の友人から聞いた、育児にまつわる夫婦のエピソードをご紹介します。
育休をとった夫
これは娘を出産した頃の出来事です。
「2人で頑張ろう♪」
「俺も娘とたくさん過ごしたいし」
と、ノリノリで3か月の育休をとってくれた夫。
「ワンオペ育児は大変」
と友人や同僚の先輩ママから散々聞いていた私は、本気で心強いと思っていたのですが……。
休んでばっか!?
想像していた未来と現実はまるで違いました。
育休に入ってからというものの、夫は毎朝10時までぐっすり眠り続ける始末。
「おなかすいた~」
「何かご飯ある?」
と私に朝食の準備まで求めてくるように。
私は寝不足のまま娘を抱えてミルクに洗濯に掃除とバタバタ頑張っているのに、夫はテレビを見ながらお菓子をつまんでいるだけ。
まるで休暇のようにのんびり過ごす夫に最初は目をつむっていたものの、積もり積もったイライラがある日爆発しました。
見える化
「育休って、休みじゃないよ!?」
「“育児”するための時間でしょ!」
普段なかなか怒らない私の怒号に夫はびっくりした様子を見せたものの、その後の発言が衝撃的でした……。
「俺だってゴミ捨てとかやっているし」
「何もしていないみたいに言われるなんて不愉快だわ~」
『このままでは一生育児や家事の大変さは伝わらない』と思った私。
そこで、家事育児の役割を“完全に見える化”することに。
タスク表を作ったことで、私がどれだけ育児や家事を担っているか、夫もようやく理解してくれました。
そのうち徐々に“やるべきこと”が見えてきたようで、言わなくても自分で動くように成長したのです。
協力
“自分本位な頑張り”だけでは育児は乗り越えられません。
“具体的な分担”があってこそ、協力しあって乗り越えられると実感した出来事でした。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。