大好物だったはずなのに「いらない!」と拒否。
わがままかと叱ったけれど、後日その理由を知って!?
筆者の友人F子が体験した子育てエピソードをご紹介します。
驚いて園長先生に聞くと、
「実は……」
と最近、園で飼っていた金魚が死んでしまい、娘がとても悲しんでいたことを教えてくれました。
娘の偏食の理由
園長先生によると
「娘さん、魚を見ると胸がきゅっとしてしまう、と言っていました」
とのこと。
家で魚を食べなくなったことを伝えると
「きっと悲しい記憶と繋がっているんでしょうね」
と心配してくれました。
「そっとしておいてあげて」園長先生からのアドバイス
園長先生は続けて、
「でも、大丈夫ですよ。自分の中で悲しみを消化できるまで、無理に食べさせずにそっとしていてあげてください。園でも様子を見ておきます」
と言ってくれました。
「娘の偏食は単なるわがままではなかったんだ」
とようやく気づいた私。
これまで何度も
「食べなさい!」
「好き嫌いしちゃだめ!」
と叱ってばかりで、娘の傷ついた気持ちに気づいてやれなかったことを反省しました。
幼い子の行動にも理由がある
その夜、娘に
「お魚を見ると、さみしい気持ちになっちゃうんだよね」
と声をかけると、こくんとうなずいた娘。
「無理しなくていいよ」
と優しく声をかけると
「でも、ママといっしょならちょっと食べられるかも」
と娘は言うのでした。
それからしばらくして、魚の団子スープを作ると娘は食べてくれました。
その後は「好き嫌い禁止!」ではなく、娘が嫌がる理由があればそれをまず聞いて、一緒に試行錯誤するように。
今回の経験を通して、幼い子供の行動にもいろいろな理由があることを改めて認識しました。表面だけで判断せず、まずは気持ちに寄り添うことが大事だと感じています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。