高齢の姑をサポート
50代後半のA子は、80歳を過ぎ生活面でのサポートが必要になった姑のために、自分のパートが休みの日など、週に2~3回は車で30分ほどかけて義実家に行っています。
義実家では、姑が好みそうな薄味の手料理を持っていき食べさせたり、キッチンの排水口やトイレが汚れていれば掃除をしたり、高いところに埃がたまっていれば拭いたりするなど、なかなか高齢の姑の手が回らなさそうなところをサポートしています。
もともときれい好きだったA子は、掃除をするのは苦ではありませんでしたが、姑から用事はたくさん言いつけられても、感謝の言葉がなかったことに違和感を覚えていました。
夫と一緒に行くも
A子の夫は仕事がとても忙しいのですが、たまの休みがあると、A子と一緒に姑の様子を見に行くこともありました。しかし、本当に見に行くだけで、ちょっとした掃除等々は手伝いもしません。姑と当たり障りのない会話をちょっとするだけです。
夫にも姑にもイライラ
夫は、義実家でもきびきびと働くA子に対して一言、「悪いな」と言うだけ。さらにイライラするのが、姑はたまに顔を見せに来るだけの自分の息子に対しては、「せっかく仕事が休みなのにわざわざごめんねえ、ありがとう。うれしいわ」などと声をかけたのです。
一方A子に対しては、「あれやってこれやって」「なんでこんなこともできないの?」「まったく、つかえないわね」とここぞとばかりに指示や駄目だしをする姑。夫の前でもお礼の言葉はやはり、ほぼありません。
今後さらに介護が必要になったら
年老いた自分の実の母のためなのに、積極的に家事をやろうともしない夫にも腹が立つA子。
自分がやると決めたことではありますが、理不尽な態度をとる姑に対しては「感謝する相手が違いませんか」と言ってやりたい気持ちになりました。
A子の子どもがまだ小さかったころ、姑にはよく面倒を見てもらっていたこともあり、今まではできる限りのサポートをし続けていくつもりでいましたが……。トイレやお風呂の介助など今よりさらに介護が必要になっても、今の夫と姑の態度では、正直なところそこまでは親身になってできないと感じているA子でした。
【体験者:50代・女性パート、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。