義実家
私の夫は東北地方の出身で、義実家には義両親がいます。
義母は優しくおっとりした人なのですが、義父は気分屋で頑固な人。
結婚当初から付き合い方に悩まされていたものの、夫の親だからと自分を納得させていました。
我が家の恒例行事は、年末年始とお盆の帰省で、1週間から10日とかなり長い期間滞在します。
子供たちが小さい頃は4人で当たり前のように帰省していたのですが、2人が大きくなると「バイトがある」「友達と旅行へ行く」など、それぞれの予定が入るようになり、ここ数年はどちらかがいない状態で帰省していました。
暴言
今年の夏も娘がアルバイトで行けないことがわかったため、事前に義母には電話で伝えていました。しかし、実際に帰省すると、義父が「どうして全員で来ないんだ!」と超不機嫌な状態。
滞在中ろくに口も利かず、特に私のことは徹底的に無視をしていたのです。
我慢の限界が近づいていたとき、掃除をしようとした私に、義父がとんでもない暴言を吐きました。
「信用できない奴に家の中を触らせるな!」
限界
今まで25年近く、嫁としての務めを果たしてきたつもりでした。
苛立ち紛れに放った捨て台詞だとしても、「信用できない奴」という発言には我慢の限界!
翌日に帰る予定だったのですが、夫に相談しその日の夜に帰ることにしました。
しかし、当の本人は全く知らん顔。
事情を知っているはずの義母も「少し我慢してくれればいいのに」と言い出しました。
夫が義実家を大切にしていることは知っているため、夫の気持ちは尊重しますが、もう自分は一切関わらないと決めたのです。
決意
事の経緯を知った夫も、義父の発言がひどいと言い、私の気持ちを優先してくれました。
義父にそこまで言われる筋合いはないし、子供たちが自分の都合で来れないことに腹を立てて、八つ当たりをされたような気分です。
帰省後、何度かご機嫌伺いのように義母から連絡が来ていますが、私は一切対応していません。
仮に謝罪をされたとしても、あのときのショックが完全に癒えることはないと思っています。
【体験者:50代女性・主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子供を養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。