その場のノリに逆らえず
内心、いやだなぁと思いましたが、その場のノリに流されて年齢を言いました。
けれど、私が年齢を言った後は「へ~そうなんだ~」と言った感じで、年齢に対して驚かれたりつっこまれるようなことはなく、皆さん笑顔でうんうんと頷いてくれました。
全員言い終わってみて、案の定ほとんどが年下の方ばかりでしたが、その後も特に対応が変わるわけでもなく、逆にこの飲み会を通じて仲が深まったような気がしました。
考えてみたら、子供は同じクラスで同じ年齢ではありますが、親は同じクラスどころか同じ学校出身でもないし、同じ年齢というわけではないですよね。
年齢を理由にして、壁を作っていたのは私の方だったのかもしれません。
大切な友人
この時のママ友さん方とは、子供が小学校に入った今でも親交が続いており、時折集まっては互いの近況報告や情報交換などをして楽しい時間を過ごしています。その中でも、7歳年下のママとは、一対一でよく会ってお話をする仲です。
仲が良くなるために年齢は関係ないんだなと思うと共に、年齢の差がある友人関係というのは、大人ならではの付き合い方だと実感し、これからも大切にしていきたいと改めて思いました。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。