筆者の話です。
人気アーティストのコンサート帰り、臨時バスは大混雑。
熱気に包まれて息苦しい中、ふいに入ってきた風が心を救ってくれました。
人気アーティストのコンサート帰り、臨時バスは大混雑。
熱気に包まれて息苦しい中、ふいに入ってきた風が心を救ってくれました。
一筋の風が流れ込んで
そのとき、窓際に座っていた人が、静かに窓をスッと開けてくれました。
ひんやりとした外気が流れ込み、こもった空気を押し出していくよう。
頬をなでる風に、思わず「助かった」と心の中でつぶやいていました。
重苦しい空気から解放され、新鮮な空気を胸いっぱいに呼吸できる喜びを実感したのです。
ほんの少し窓を開けただけなのに、車内の空気ががらりと変わったように感じました。
優しさの連鎖を信じて
あの日のうれしさは今でも忘れられません。
たったひとつの行動が、こんなにも人を楽にできるのだと知りました。
その気づきが、今の私の習慣につながっています。
それ以来、自分が窓際に座ったときは、少しだけ窓を開けて空気を入れるようにしています。
コンサートの余韻を壊さないように、同じように息苦しさを感じている人が少しでも楽になりますように。
そんな小さな心がけを続けています。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。