お祝いなどでブランド物の高級な子供服を頂くものの、子供服はすぐサイズアウトしてもったいないな、と思うこともありますよね。おさがりやフリマなどで高級子供服を譲った経験のある人もいるのでは? 今回はそんな高級子供服にまつわるトラブルに遭遇した経験のある筆者の知人、Sさんのお話です。

写真を見せてと言ったら……

ある日Sさんは、義妹は子供服をねだるくせに、実際子どもにその服を着せて見せてくれたことは1回もないことに気づきました。
「ねえ、1回くらい着てるとこ見たいよね」
Sさんが旦那さんにそう言うと、旦那さんも「確かに写真くらい見せてくれてもいいよな」とのこと。

そこで旦那さんは義妹が遊びに来た日に、買ってあげた服を着ているところを見せるように義妹に言いました。
「えー、もうないよ……」
「もうない? 最近買ったばかりだろ!?」
そこで旦那さんが義妹を問い詰めると、実は義妹は買ってもらった服を一度も着せずにフリマアプリで売って、自分のブランドバッグなどを買っていたと白状したのでした。
「もらったものをどうしようと勝手でしょ」
「何を言ってるんだ! もう買わないからな!」
かわいい姪っ子のために贈った服が一度も袖を通されることなく売られていたことに旦那さんはショックを受け、もう義妹にねだられても服は買わないときっぱり宣言しました。

いつになく旦那さんにきつく怒られたのが堪えたのか、それから義妹が子供服をねだってくることはありませんでした。

その後Sさんがお姑さんに聞いたところ、義妹は旦那さんにしたのと同じことをお姑さんや義妹の旦那さんの兄妹にもしたらしく、すべてバレて今は旦那さんと離婚寸前になっているそうです。

自分の子どものために買ってくれたものを売り飛ばして自分の欲しいものを買うなんて、贈ってくれた人の気持ちを全く考えていない行為ですね。旦那さんが怒るのも無理はありません。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。