筆者の友人も夫婦で旅行に出かけたそうですが、宿の仲居さんに言われた一言で気分も台無しになってしまいました。
温泉旅館に宿泊
私と夫が旅行に出かけたときの出来事です。
「日ごろの疲れを癒したい」と、流行りのホテルより老舗の温泉旅館を選んだ私たち。
その旅館は歴史もあり、温泉にもさまざまな効用が書かれていたので、「しっかり疲れが取れそう!」と楽しみにしていました。
いざ旅館に着くと築年数はあるもののピカピカに磨かれた廊下や上品な女将さん、開放的で芯から温まるお風呂と、かなりいい感じでした。
「最高だね!」と夫と話しながら、夕食も楽しみにしていたのです。
夕食会場へ
私たちは部屋出しの食事ではなく、会場に出向いて食事をとることになっていました。
会場では数名の仲居さんが働いており、私たちの担当になった方は50代くらいの女性。同僚の仲居さんには厳しめの態度を取りつつも、私たちにはにこにこと接してくれるベテランという感じの人でした。
食事が進むと、夫が「日本酒に合いそうな料理ばっかりだから、日本酒を飲みたくなった」と言うので、私はドリンクのメニューを確認。
担当の仲居さんを呼び、メニューに書かれていた“おすすめの冷酒”を指差しながら「この日本酒ください」とお願いしたのです。
仲居さんから出た驚きの一言
数分後、仲居さんが「はい、日本酒」と言い持って来てくれました。
しかし、テーブルに置かれたのはとっくりに入った熱燗でした。
「すみません、冷たいのが欲しかったんですが……」と私が言うと、仲居さんは目を見開き「はぁ!? 『日本酒』って言ったら熱燗のことでしょうが!」と、吐き捨てるように言ったのです。
続けて仲居さんは、「お客さん、非常識だね~」と言った後、ばかにするように笑い声をあげました。
非常識だったかもしれないが
旅館で「日本酒」と頼めば、熱燗が出てくる。知っている人からしたら、確かに常識なのでしょう。
その知識がなかった私たちが非常識、そう言われればそうなのでしょうが「そんな言い方までしなくてもいいのでは」と少し気分が悪くなった私と夫。
せっかくの旅行でしたが、なんだかもやもやとした気持ちを抱えたまま帰ることになったのでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。