我が家へ遊びに来るママ友
私には3歳の子どもがいます。同い年の子どもがいるママ友C子とは家が近所で、よくお互いの家で子どもを遊ばせていました。
3歳の子どもといえば、自我がしっかり芽生えて主張も激しくなってくる年ごろ。
「帰るよ」と声を掛けても、なかなか素直に帰らない子どもにC子も手を焼いていました。
我が家のおもちゃを握りしめ「これでまだ遊ぶ!」と泣きわめくC子の子どもと、「だめだよ!」と叱るC子。そんな光景を見ると、つい私も「今度返してくれればいいから」と、おもちゃを持って帰ることを許していたのでした。
おもちゃを返してくれない
「ごめんね」とその場では謝るC子でしたが、その後も帰り際に子どもがぐずるたびに、何度も我が家からおもちゃを持って帰っていきました。
そして、一向に返してくれないのです。
うちの子が「あのおもちゃどこ? あれで遊びたいな」と言うので、私はC子に「うちの子があのおもちゃで遊びたいって言っているから、そろそろ返してくれるかな?」とお願いしました。
するとC子は「ごめん! なくしちゃった!」と言ったのです。
「今度弁償するから!」と言うC子に、私は仕方なくうなずきました。
その後C子が持って来たものとは
数日後、突然我が家にやってきたC子は「これ、弁償のおもちゃ!」と言って、ビニール袋を置いて帰っていきました。
謝罪もなくそそくさと立ち去って行ったC子。
ビニール袋の中を確認すると、我が家から持って行ったおもちゃと同じものではなく、100円ショップのロゴが入ったおもちゃが数個入っていました。
確かに、私は「今度返してくれればいいから」と持ち帰らせました。
でも、それをなくしてしまい、そのうえ弁償と言って持ってきたものが全く違うおもちゃだったことに正直あきれてしまいました。
この出来事以降、私はC子と距離を置いて付き合うようにしています。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。