親しい友人たちとの旅行は、日常を忘れさせてくれる最高の時間ですよね。しかし、ほんの小さな行動や気配りの差が、思わぬ形で友情に影を落とすこともあるようです。今回は、筆者の友人が体験したエピソードをご紹介します。
たかが数円? そのルーズさが友情を壊す!
しかしA子は「たかが数円でしょ~。細かすぎない?」とケラケラ笑うだけ。
その言葉に、私は思わず「金額の問題じゃないよ。じゃあ電子マネーで私に送る? それなら『細かいのがない』とか、関係ないよね」と提案。
A子は「でも私、電子マネーのアプリ入れてないし……」と言い訳しましたが、別の友人が「じゃあ今ダウンロードして。チャージもコンビニで簡単にできるから」と畳みかけたため、A子は渋々スマホを取り出し、アプリをダウンロード。
翌日、ようやくきちんと送金してきました。
小さな誠意の重み
問題は解決したものの、旅行の残りの時間は、どこかぎこちない空気が漂ったままでした。
せっかくの楽しい旅行が、少し残念な思い出になってしまったこと、そして何より友人のルーズな態度に、複雑な気持ちになりました。
たかが数円かもしれませんが、そこに「払うべきものをきちんと払う」という誠意があるかないかで、人間関係の温度は大きく変わるのだと痛感した出来事でした。
友情とは、日々の小さな思いやりと誠実さで築かれるものなのですね。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。