筆者の友人・K美は、離婚して2年目。今でこそ元気に暮らしていますが、元夫との離婚までには、壮絶なエピソードがあったそうです。修羅場をくぐり抜けたK美に話を聞いてみました。

モラハラ夫

私は現在シングルマザーで、中学生と小学生の息子を育てています。
私が離婚したのはおよそ2年前。
優しく子煩悩だと思っていた元夫は、実はモラハラ気質の男で、出産後に豹変しました。

私は離婚をしたいとずいぶん前から考えていましたが、経済的な面や子どもたちのことを考えるとなかなか決心がつかずに、悩んでいたのです。

浮気相手

息子たちが中学生と小学生になった頃、私も経済的に自立するために仕事を始めたいと思っていた矢先、いきなり若い女性が家を訪ねてきました。

その女性は家に入るや否や「Nさん(元夫)と別れてください! 私、Nさんが好きなんです!」と大きな声で宣戦布告をしたのです。
本来なら大きなショックを受けるシチュエーションなのですが、私にとっては渡りに船。
何とか離婚できるきっかけを探していた私は、今後のことを考えて、一応ショックを受けている妻を演じましたが、有利な条件で離婚ができるように計画を立てることにしました。

離婚

それから1ヶ月が経った頃、私はモラハラや浮気の証拠を元夫に突きつけ、離婚を要求。
相手の女性が家にやってきたことなども伝え、元夫と相手の女性双方に慰謝料を請求することを告げました。

動かぬ証拠を突き付けられ、元夫はさすがに何も言えず、私の出した条件をすべて呑むことで、何とか離婚が成立したのです。

解決

私は離婚を決めたとき、元夫に対する愛情は全くありませんでした。

元夫は離婚後、慰謝料の支払いが原因で、浮気相手の女性ともうまくいかなくなり、仕事でも閑職に追いやられたと聞きましたが、同情する気は一切ありません。

息子たちも「お父さんがいない方がいいね」「お母さん、別れて正解!」などと言っています。

元夫に対して私に愛情が残っていたら、相手の女性の出現はショックだったかもしれませんが、私にとっては「どうぞどうぞ! 熨斗をつけて差し上げます!」という気持ちでした。

長年の悩みを、思いもよらぬ人に解決してもらった気がしています。

【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子供を養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。