お祭でにぎわうスーパーの駐車場
私は大型スーパーの清掃員として働いています。
この日は近所でお祭りがあり、スーパーにも多くの人が訪れました。
その人出に合わせ、駐車場には出店も並び大盛況。
昨年も同じように出店を出しましたが、そのときの反省は「ゴミ箱がすぐにあふれてしまうこと」でした。
昨年の反省をふまえたゴミ対策
人が多ければゴミも多い。
ゴミ箱が満杯になると、そこからあふれ出し、見苦しい光景になってしまいます。
そこで今年は、あふれる前に私たち清掃員が回収し、新しいビニール袋を設置する仕組みにしました。
その結果、ゴミが山のように積み上がることはなく、見た目もきれいに保つことができました。
しかし、私が担当した「缶ゴミ」には大きな問題がありました。
「缶ゴミ」で直面した問題
それは「飲み残し」です。
中身がほとんど入ったままのジュースやお酒が、そのまま缶ゴミに捨てられていたのです。
ビニール袋は重くなりすぎて持ち運べず、破れそうになることもしばしば。
液体が混ざったゴミは処理が難しく、後始末は想像以上に大変でした。
ゴミを捨てるときのマナー
飲み残しをそのままゴミ箱に捨てればどうなるか。
重くなるだけでなく、袋が破れたり、中身が漏れたり、周りが汚れてしまう原因になります。
来年は「飲み残し専用のバケツ」を設置し、缶やペットボトルと分けて捨ててもらえるよう工夫しようかと考えています。
ゴミを捨てるのは簡単なことですが、その後に片付ける人がいることを忘れないでほしい。
マナーを守るかどうかで、会場の環境も、働く人の負担も大きく変わります。
楽しいイベントを気持ちよく過ごすためには、ひとりひとりのちょっとした心がけが欠かせないのです。
【体験者:60代・女性パート、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。