ずっと、義母の「ある言動」が苦手でした。でも、波風を立てるまいとやり過ごす日々。しかし思いがけず、我が子が放った“ひと言”が状況を変えて……。筆者の友人が、体験談を語ってくれました。
今日買ったばかりなのに、早くもお下がりの話をする義母のことを私は心底嫌になりました。
私が聞き流そうとした、そのとき。
「これ、僕のだから! あげないからね!」
息子が、義母に向かってはっきりとそう言ったのです。
義母は一瞬、目を丸くしていましたが、
「あらあら、ばぁばったら早とちりしちゃったかしら」と笑っていました。
気づかされた“当たり前の大切さ”
それから息子はキックバイクを誰にも触らせず、大切に、ボロボロになるまで乗り続けました。
義母に「お下がりお下がり」と言われモヤモヤしていた私。
でも、愛着のあるものならずっと持っていていいんだ、ずっと使っていいんだ。
息子のおかげで、そんな当たり前のことに気づかされた出来事でした。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。