毎年の秋祭りで、伝統芸能の踊りに参加している私。衣装を着るプレッシャーのおかげで、祭り前だけは普段続かないダイエットも不思議と続きます。
すっかり恒例になってしまった「衣装に焦って頑張るダイエット」のエピソードです。
秋祭りで踊りに参加することに
毎年秋になると、地元で行われる秋祭りに参加しています。
中でも、伝統芸能の踊りのメンバーに加わるのが私の役割です。
地域の人たちと舞台に立つのは誇らしい反面、気になるのは衣装。
裁着袴(たっつけばかま)と呼ばれる、足元をひもで絞る形の袴なのですが、毎回私は布地が足りず肌が見えてしまい、脚絆(脛から下を長い布で覆う)を履いて補っていました。
脚絆を使うのは私だけ。
他の踊り子さんと同じ装束のはずなのに、私だけ余計な一枚が加わっている……。
舞台の灯りを浴びるたびに「来年こそは皆と同じ装束で並びたい」と思わされるのです。
衣装プレッシャーで一念発起
普段なら続かないダイエットも、衣装を着ないといけないとなると話は別。
「さすがに入らなかったらどうしよう」という焦りがスイッチになります。
練習が始まる夏の終わりごろから食事を制限し、間食もやめました。
友人からの差し入れを断るのも一苦労でしたが、祭りのためとなると本気になれます。
三日坊主の私が珍しく続けられるのは、お祭りの衣装というプレッシャーがあるからです。
練習と相まって効果が目に見える
お祭りに向けた練習が始まると、体を動かす機会もぐんと増えます。
毎晩、汗を流しながら踊りを覚えていくうちに体つきもすっきり。
鏡に映る自分を見て「え、こんなに変わるの?」と驚いたこともありました。
衣装をきっかけに始めた努力が、思いがけず実を結ぶのは気持ちの良いもの。
体重が減ると体も軽くなり、踊りにも身が入るようになったのです。
目標があるから頑張れる
結局、秋祭り前だけは「衣装に焦ってダイエット」が私にとって毎年の恒例になりました。
普段は自分に甘くても、はっきりとした目標があると不思議と頑張れるのです。お祭りを終えるとホッとして体重は戻る傾向にありますが……。
海上に響く太鼓のリズムに合わせて踊りきったときの達成感は、格別なご褒美。
毎回のことながら、お祭りの衣装という目標が私を一番やる気にさせてくれるのです。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。