やんわり断っても通じない義母に、嫁が考えたスマートな対処法とは?
今回は筆者の友人から聞いた、義母との距離感に悩んだエピソードをご紹介します。
ビデオ通話
以前まで、とにかく孫が可愛くて仕方がない義母に困っていました。
出産直後、退院して間もないのに
「一日一回は顔を見ないと眠れないのよ〜」
と、スマホ越しのビデオ通話を日課にするようお願いされるように。
最初のうちは『息子を可愛がってくれるのは嬉しい』とありがたく思っていました。
でも、次第にビデオ通話が“義務”のようになっていったのです……。
さすがに大変!
「毎日はちょっと難しくて」
とやんわり断ろうとしても、譲らない義母。
「じゃあ二〜三日に一回でいいから♡」
と押し通され、結局は家事や育児の合間に応じるはめに……。
タイミングが悪ければ、息子がぐずったりおむつ替えしたりする必要があるときまで
「ちょっと待って、ばあばにお顔見せて」
となる始末。
そのうち、スマホを向けると息子が嫌がって泣くようになり、勝手に傷つく義母のフォローが面倒に感じていました。
家族でゆっくり過ごせるはずの時間が、いつの間にか義母のための時間にすり替わっていたのです。
スペシャルイベント
ある日、寝かしつけの最中にまた通話が鳴ったとき、私のなかで我慢の限界が!
とはいえ、孫想いの義母と険悪なムードになることは避けたかったため、夫に正直な気持ちを伝えることにしました。
夫は義母の気持ちも分かるとしながらも、
「これはちょっとやりすぎだな」
と理解を示してくれたのです。
そこで私は、新しい“家族のつながり方”を提案することに。
家族だけの写真共有アプリを導入し、週1回、写真や動画をアップロード。
ビデオ通話は“月1回のスペシャルイベント”として、事前に日時を決めて行うスタイルに変えてみたのです。
効果は?
もちろん日課がなくなった義母からは、
「え〜少なくてさみしい」
と最初こそ文句を言われたものの、毎週新しい写真や動画が届くたびに喜んでくれるように。
「これも時代ねぇ」
と言いながら、今では孫がいるお友達にもアプリをおすすめしているようです。
義母の“孫愛”を拒絶せず、自分と家族のペースも守る方法を見つけられたことで、今は以前より良好な関係が築けていると思います。
【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。