親の心、子知らずと言いますが、大人になって気がつかされる親の気持ちもあるようです。筆者の知人Aさんは幼いころ、何も言わない親を見て「自分は愛されていないのかもしれない」と感じていました。しかし、大人になり自分も子育てをする中で親からの大きな愛に気がついたそうです。子どものころは気づけなかった親の気持ちとはどのようなものだったのでしょうか。
			
		
		
		
		
		
		
		
		どうして何も言わなかったの?
気になったAさんは、母にどうして何も言わずにいられたのか聞いてみました。
「そりゃ、あなたと自分のこれまでの子育てを信じていたからよ。現にあなたはグレもせず立派に大人になったじゃない」
それを聞き思わず涙ぐみました。母が何も言わなかったのは愛されていなかったからではなかったのです。むしろ信用という大きな愛で包み込んでいてくれたのでした。
口を出すのも親の愛ですが、Aさんの母のように口を出さないという愛し方もあるのだとAさんは気づかされました。
母のようには難しい
現在、思春期の息子に苦労させられているAさん。母のように自分と息子を信じて、あまり口うるさく言わずにいたいと思っていますが、なかなか難しいと感じています。
ついつい口うるさく言ってしまうこともあり、「うるさいな!」と言われてしまうこともありますが大きな愛で見守っていきたいと日々奮闘中です。
親から子への大きな愛情。もらっているときには気がつかないかもしれませんが、どのようなかかわり方でもそこには愛が隠されているのかもしれませんね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。