自称「気が利く俺」は今日も大活躍
Aさんは5歳の息子を育てる30代のママ。同い年の夫とは共働きで協力しながら、日々の子育てや生活を頑張っています。
夫は「自称・気が利く俺」で、自称するだけあって子育てや家事には協力的なタイプでした。
夫の「俺って気が利くよな~」という言葉を聞かされていたからでしょうか。Aさん自身の夫の評価も高く、夫には助けられているなあと思っていました。
妻の気づき、あれおかしいな
未就学児を育てながらの暮らしは、日々戦いです。今日もAさんが忙しく朝の準備をしていると、夫が声をかけてきました。
「トイレットペーパーのストックなくなってるよ~」
Aさんは気がついていなかったので、「ありがとう。今日買ってくるね」と返事をしました。そして慌ただしく息子のためのお弁当を作っているとき、夫がまた声をかけてきたのです。
「麦茶なくなってるよ~」
Aさんはこの夫の言葉を聞いて、「あれ?」と違和感を覚えました。
夫は報告だけの男でした
子どものお弁当を作っている最中のAさんに夫は、麦茶がなくなっている報告をしてきたのです。Aさんは気づいたなら自分でやってくれたらいいのにと思って伝えました。
A「なくなってるって気づいたなら補充までやってほしいな」
夫「それはAちゃんの仕事でしょ」
気が利くタイプだから何でも気づいて教えてくれると思っていた夫でしたが、気づくだけで実際にやるのは何もかもAさんだったのです。
夫のお手本は息子
Aさんと夫が言い争っていると、朝食を食べていた息子がやってきてこう言いました。
「ママ、麦茶なくなってるから水入れとくね」
報告だけでなく水を足すまでが、幼児でもできているということを目の前で見せられた夫。息子の姿に反省させられたようです。
このことがあってから、夫は報告だけでなく、なくなったものの補充までやってくれるようになりました。Aさんは夫が本当に気が利く人にレベルアップしてくれたと喜んでいます。
子が親に教えられるということもあるのですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。