子どもの中学受験。努力はしても明暗がわかれ報われないこともありますよね。これは筆者の知人から聞いた、そんな私立の中高一貫校の中学受験にまつわるちょっとモヤっとする話です。

中学受験の厳しさ

最近は中学受験も主流となり、我が家の娘も後々の高校、大学受験のたいへんさを考慮して私立の中高一貫校を受験しました。

小学6年生で受験をすると決めてから、遊びに行くのも我慢して塾にも通い毎日頑張ってきました。

ですが、結果は残念ながら不合格。もちろん悔しくて悲しい気持ちはありましたが、精一杯やるだけのことはやっての不合格だったので、娘も落ち込むことなく気持ちを切り替え、地元の公立中学に入学しました。

会いたくなかったママ友との再会

そんな時、同じ中学を受験をしたママ友Aに受験後久しぶりに遭遇したのです。

私とAは元々親しいママ友というわけではありませんでしたが、同じ塾に通っていて同じ中学を受験したので、受験の前には情報交換をしたりと自然と親しくはしていました。

そしてAの娘は見事に中学受験で合格し、私立の中高一貫校に通っていました。お互いに気まずいのであまり出会いたくない人物でした。

なので、私は軽く挨拶をしてその場を立ち去ろうとしたのですが、Aは私をわざわざ呼び止めたのです。

本当に行かなくて良かった!?

「周りができる子ばかりで成績は底辺」「部活も厳しくてついていくのがたいへん」「修学旅行の積立金額が高すぎて」合格したAの娘が通っている私立の中高一貫校の文句を次々と話し始めました。

挙句、満面の笑顔で「本当に行かなくて良かったよ!」と励ますように私の肩を叩いた時には、何とも言えない気持ちになってしまいました。

もしかしたらこれは受験に失敗した我が子と私への配慮だったのかもしれません。それとも単なる自慢か嫌みなのか……どちらにしても私は何だかモヤモヤ。

愛想笑いを浮かべながら急いでるふりをしてそそくさとその場から退散しました。私の心が狭いのかもしれませんが、そのような話はできればしてほしくなかったなと思った出来事でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2023年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kumi.M
保育士歴25年。ママたちの修羅場、バトルを多数目撃し、その経験を元にコラムニスト活動をスタート。アラフィフ主婦となった現在は、ママ友・育児・嫁姑問題などを、幅広い人脈を駆使してインタビューを行い、執筆する。