ある日、いつものカラオケ会に店長も参加する事に。
ところが、店長が音痴すぎる<強制ハモリ>を炸裂して、大ストレス!!
全員からブーイングされるも、店長のメンタルは強靭で――?
最高のストレス解消方法、カラオケ♪
私はカラオケが大好きです。
スーパーで一緒に働くパート仲間たちと、定期的にカラオケに出かけるのが、何よりの楽しみ。
気持ちよく熱唱するのが、私にとって最高のストレス発散方法なんです♪
「今日も仕事終わり、歌いに行くわよ〜!」
私たちがキャッキャとはしゃいでいるとーー。
「おっ、いいね、カラオケかい? 僕もご一緒してもいいかな?」
その場にいた店長から話しかけられました。
「もちろんいいですよ! 店長も歌、好きなんですね」
プライベートではあまり接点のなかった店長と、思わぬ共通点を見つけたと思い、私たちはノリノリで承諾しました。
「お、音痴すぎる……」
さて、カラオケに到着です。
トップバッターは私! 十八番の「残酷な天使のテーゼ」を入れて、いざ歌います。
「♪遥か未来めざすための〜……」
「♪羽根があること〜〜〜」
えっ!?
さぁ、盛り上がるぞ! というときに、店長がいきなりマイクを握り、ハモってきたのです。
しかも、めっちゃ音痴!
リズムも音程もズレまくりなんです。
動揺した私も、店長につられてしまい、サビで盛大に音を外してしまいました。
「な、なんなのよ〜」
店長のほうをキッと見ると、まさかのドヤ顔。
「はは、音感がない人は、ハモリにつられるんだよな〜。でもハモリって気持ちいいよね。俺、ハモリ担当だからさ!」
……は? ハモリなんて頼んでないんですけど?(怒)
ズバリ、物申す!
それからも、店長は、誰が何を歌おうが、必ずハモってきました。
下手くそすぎるハモリに、最初はみんな苦笑いで我慢していたのですが、ついに私は、限界を迎えてしまいます。
「店長! 音痴なんだから、もうハモらないでくださいよ!!」
思わず叫んでしまい、他のメンバーも、一斉にうんうんと頷きました。
店長は、目をまんまるにして絶句しています。
「えっ? お、俺が音痴!?」
自覚、なかったんだ……。
それでも一緒に行きたい店長
言い過ぎてしまったかな? と思いましたが、要らぬ心配だったよう。
店長は、こんな事でめげませんでした。
そのあとすぐ、なんとボイトレに通い始めたとの事。
「次はうまくハモるぞ! また一緒にカラオケに行こう!」と、何度も誘ってきます。
……正直、彼はまだまだ音痴のまま。
しかし、私たちも譲歩して、「他のメンバーひとりにつき、一曲だけハモリOK」というルールを設けて、店長と仲良く(?)カラオケを楽しむ事にしました。
なぜって?
カラオケ代はいつも店長のおごりだからです!!(笑)
大好きなカラオケに、タダで通えるようになったのですから、少しは我慢してあげなくちゃね。
そう言いながら、最近では私たちも、店長の下手くそなハモリにつられないように歌うチャレンジなどをして、なんだかんだ楽しんでいます。
すべては店長の明るいキャラクターのおかげなのかもしれませんね。
【体験者:50代女性・パート主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。