あなたの周りに図々しい人っていませんか? 筆者の知人は、お下がりを執拗にねだってくるママ友にウンザリしたことがあるそうです。今回は、知人から当時のエピソードを聞いてきました。

「今から予約ね!」

私は中学3年生の息子の母です。近所のママ友Aさんはとてもフレンドリーなのですが、少し距離感が近い所があります。

とにかく普段から何でもお下がりを欲しがるAさん。この日も、かなり早い段階から「息子くんが中学卒業したら制服ちょうだい! 今から予約ね!」と強気に頼んできました。

理由を言って断ると?

ただ、息子が3年弱着た制服は、かなり生地が傷んでいました。とてもお下がりで渡せるような状態ではありません。

そこで私は「息子の制服は、かなりボロボロなの。毎日着るものだし、新品を買ってあげた方が喜ぶと思うよ」とやんわり断りました。

しかし、「私は別にきれいじゃなくてもいいんだけど……」と不満をこぼしたAさん。さらに「じゃあ他に譲ってくれるものある? ほら体操着とか!」となおも迫ってきたのです。

私が「体操着なんて、毎日部活で泥だらけだからムリだよ」と再度断ると、「あなたって本当にケチね!」とブチ切れされてしまいました。

譲りたくなかった「もう一つの理由」

正直、Aさんにケチ扱いされたのには頭にきました。本当に金銭面で困っていて、お下がりを利用したいと考えているのなら気持ちは分かります。

しかし、Aさんは普段から高級車を自慢していて、見栄を張る一面もあるように見えました。他のママたちに対しても「あの人ダサいよね」と陰口を言ったりしています。

自分の見た目はとても気にするのに、子供たちに対しては極力お金をかけたくない。そういう価値観の違いがはっきりと見えたので、私は制服を譲る気にはなれませんでした。

今回の件で、同じママとして価値観が合わないと思ったので、Aさんとは極力関わるのをやめました。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。