そんな時、割って入ったのはまさかの……
筆者の体験談です。
英語での問いかけに固まる
ある日小学生の娘と外出からの帰り、自宅近くの道端で観光客と思われる外国人女性に英語で話しかけられました。
何と言っているかうまく聞き取れない上に、どう返したらよいか頭の中でグルグル考えてしまい、結果黙り込んでしまっていると、
「オッケー!」
なんと娘が話し出しました。
え? この子英語が分かるの?!
今は小学校でも外国語の授業があり、毎週外国人の先生から英語を習っているため、耳に覚えがあったようです。
まさかの人物からの助け舟
娘は女性の問いかけに、一生懸命頷いたり首を傾げたりしていましたが、
「駅? に行きたいみたい!」
と私に教えてくれました。
Oh! ステイションね! でもどうやって行き方を説明しよう……
またしても考えていると、
「レッツゴー!」
娘は駅のある方角を指さすと、一緒に行こうと女性に促しました。
小さな国際交流
駅までの道中、娘は習ったばかりであろう単語で外国人女性に話しかけ、彼女も笑顔で応えてくれ、楽しそうな様子でした。
私は、うまく話さなきゃ、私の英語で伝わるかな、と色々考えすぎて言葉が出てこなかったのですが、娘は相手の目を見て、身振り手振りを見て、何が言いたいのかを全身で感じ取ったようです。
難しい文法を使わずとも、うまく話そうと思わなくてもちゃんと相手に伝わる。
コミュニケーションとはこういうことなんだ、と娘に教わった出来事でした。
同時に、国際化社会の今の時代、せめてとっさの時の一言がパッと出るように、私も英語を勉強しようと決意したのでした。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。