親子であっても価値観や感性は違います。しかしつい自分の知識や感覚をもとに、子供に価値観を押し付けてしまうことも……。今回は筆者の知人である幼馴染4人グループの間で起こったエピソードを紹介します。

その会話を聞き、私はA子が優子の感性や個性を否定しているように感じました。
しかし、子育てに口出しをするのはとってもナイーブな問題です。

繊細な問題だからこそ、A子や優子にどう伝えようかと悩んで、言葉が出ずにいたのです。

間違いを正せる仲間

すると、B子と妹が口を開きました。

「優子、豚さんを好きでいいんだよ。好きなものを好きだって言えることはとっても素敵なことなの」
「たとえママと違う意見でも、優子は優子の意見があっていいし、それを我慢しなくていいの」

この会話を聞いていたA子はハッとしたような、ばつが悪そうな表情で「優子、ごめん。ママが悪かった」と素直に娘に謝罪していました。

子育ては毎日の積み重ねです。
長ーい時間をかけて積み重ねるものだからこそ、母親だって間違ってしまうこともあります。

そんな時に忖度せず、間違いを正してくれる幼馴染や妹がいるこの環境を改めて大切に思いました。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。