つい自分の感覚で「相手はこう思っているだろう」「普通はこうするはず」などと、人の価値観や気持ちを決めつけてしまった経験はありませんか? 今回は筆者自身が体験した『決めつけ』による失敗談を紹介します。

立場や環境の異なる姉妹

私は未婚でバリバリ働きながら一人暮らしを堪能する生活を送っています。

3歳年下の妹はすでに結婚しており、3か月前に女の子を出産しました!

姉妹ですが、私たちはまったく異なる環境で生活をしています。

妹と約束

ある日、妹と姪っ子と遊ぶ約束を取り付けました。

具体的に何をするとかどこへ行くとかは決めていないまま『昼頃に妹の自宅で待ち合わせ』とだけ決めて迎えた当日。

「きっと赤ちゃんを連れていると、外出するのも大変なんだろうな」
「小さな子がいるママは、外に出かけるよりも自宅が気兼ねないって聞いたことがあるな」

そう思った私はサプライズで、出産前から妹が好んでいるお店のお弁当をテイクアウトし、妹の家へ持って行くことにしたのです。

独り身を満喫

妹との約束はお昼ですが、今日はせっかくの休日。

これまた私は「赤ちゃんを大人の買い物に付き合わせるのは悪い」と考え、午前中のうちに服や化粧品の買い物を済ませてから妹の自宅へ向かうことにしたのです。

妹の気持ち

いざ妹の自宅へ到着し、玄関先で妹に「ジャジャーン、あなたの好きなお店でお弁当買ってきたよ~」と見せたのですが……。

妹の反応はイマイチ。
そして「え~、今日は久しぶりに外食できると思ったのに~! でも、私が好きなお店覚えてくれてたんだね。お家で食べてから気分転換にショッピングモールにでも行く? ってアレ?」と。

次に私の腕にかかったたくさんの買い物袋を見て「お姉ちゃん、買い物行ってきたの!? 誘ってくれたら、私も一緒に行ったのに~」そうコメントしたのです。

反省

私は私の考えで勝手に妹の気持ちを決めつけていました。

しかし、妹の本当の気持ちはまったく違って『育児で家にこもりっきりだからこそ、今日の約束を楽しみにしていた』のです。

人の気持ちはわからないものです。
この経験をもとに、今後は相手の気持ちをきちんと確認しようと思いました。

【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。