しかし、実際に自分が時短勤務の立場になると、羨ましいと思っていた当時の自分を叱りたいくらい慌ただしい毎日。そんな中、先輩ママ社員のある取り組みを知って──。
若手の頃、時短勤務の先輩ママ社員が羨ましかった
私が社会人3年目くらいの若手の頃、同じチームに時短勤務の先輩ママ社員がいました。
どんなにチームが忙しくても、夕方5時に帰宅していく先輩ママ社員の姿を見て、
「いいなぁ時短勤務、私も5時に帰りたい」
と、残業続きで疲れていた私は、心の中で思っていました。
自分が時短勤務の立場になって、過去の自分を反省
時は経ち、私もママ社員となり、時短勤務で働き始めました。
夕方5時までに仕事を終わらせないといけないプレッシャーに加え、保育園のお迎え時間に間に合うように会社からダッシュで移動、帰宅後はバタバタと夕食準備……と、体力的にも精神的にも大変な生活であることを身をもって知りました。
当時私は、先輩ママ社員を“5時に帰れる人”としか見ておらず、何が何でも5時に帰らないといけないことや、会社を出た後にどれだけ慌ただしい生活をしているのか、全く想像できていなかったことを反省するようになりました。
子育て中の社員のために、先輩ママ社員がしてくれていたこと
そんな中、その先輩ママ社員と久しぶりにお会いする機会がありました。
実は、子育て中の社員がもっと働きやすくなるように、会社の子育て支援制度の改善や、支援制度の普及活動を長年しているとのこと。「いま会社に色々な支援制度があって、その制度を実際に利用できるのは、先輩ママ社員たちの取り組みのおかげ」なことを知り、ますます頭が上がりませんでした。
「育児と仕事の両立が大変で辞めていった同僚の分も、改善につなげたくて」
と言う、先輩ママ社員の背中は眩しかったです。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。
特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。