友人Aの話です。
退職後は「自由にあちこち出かけよう」と思っていたのに、外出するのがどんどんおっくうになってしまいました。
改めて、人との関わりの大切さに気づかされた出来事です。
退職後は「自由にあちこち出かけよう」と思っていたのに、外出するのがどんどんおっくうになってしまいました。
改めて、人との関わりの大切さに気づかされた出来事です。
退職後の楽しみに膨らんだ期待
「定年を迎えたらいろんなところに行きたい」
若い頃から、そう思い描いていました。
旅行や習い事、友人との集まり。
友人関係が広がっていく中「退職したら行こうね!」とたくさんの約束をして、これからが本番だと胸を膨らませていたのです。
現役で働いていた頃は「自由な時間さえあれば、やりたいことは山ほどある」と信じて疑いませんでした。
頭の中には行きたい場所のリストがどんどん増えていき、退職後の生活を思うだけで心が弾んでいたのです。
家にこもる生活が当たり前に
ところが実際にその時を迎えると、最初は諸手続きに追われて疲れてしまい、家で過ごす日が増えていったのです。
すると毎日がのんびりとした時間に変わり、外に出るよりも家で過ごすほうが楽に感じるようになりました。
長年外で働きづめだった反動だったのかもしれません。
あんなに楽しみにしていた遠出の計画を立てるのも面倒で「また今度にしよう」と先延ばしばかり。気づけば外出の回数はぐっと減ってしまったのです。