背筋が凍るような“再登場事件”の裏にあった、ちょっと意外な真相とは──。
今回は筆者の友人から聞いた、ホラー展開かと思いきやクスッと笑える夫婦エピソードをご紹介します。
不用品を処分
ある日、モノが増えてきた我が家の収納を見直すため、数か月かけて夫とともに断捨離を行いました。
「ただの置物になっているモノは手放してほしい」
と夫にも伝え、忙しい中休みの合間を縫って一緒に不要品を処分したのです。
なかでも、夫が長年手放さなかった“謎のフィギュアコレクション”をついに捨ててくれて、心底スッキリした私。
夫が手入れを怠っていたこともあり、埃をかぶっていてすっかり色褪せたフィギュアたちはなんだか少し不気味に感じていたので、ホッとしたのですが……。
どうしてここに!?
それから数週間後、掃除中にクローゼットの奥で“見覚えのあるフィギュア”を発見したではありませんか!
『まさか捨て忘れ?』
『いや、確かに処分したはずなのに!』
まるでホラー映画みたいな展開に、思わず背筋が冷たくなったことを今でも覚えています。
すぐに夫に相談してみたところ、思いもよらないまさかの事実が発覚することに……。
理由を知って一安心
「やっぱり捨てたことを後悔して……」
と、同じフィギュアをフリマアプリで“再購入”していたというではありませんか!
私からつつかれたこともあり断捨離の機会に捨てたものの後から後悔した気持ちになり、密かにまったく同じものを買っていたとのこと。
理由が分かって一安心できたものの、夫の不可解な行動には怒りを通り越して思わず呆れてしまいました。
それでも、夫なりに“自分で判断して捨てた責任”は感じていたようでわざわざ隠していたことも知り、今回は許すことに。
覚悟を持って捨てよう
その結果、捨てる前に“保留箱”を作って一時保管する、というルールを設けることに。
お互いが後悔しないための“考える時間”を持つことの大切さに気づいた私たち。
モノだけでなく、気持ちの整理にも時間が必要だと学んだ一件でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にFTNでヒアリングと執筆を行う。