知人の夫は、2人目の子どもが生まれた後から帰宅時間が遅くなったそう。しかし、ある日判明したその“本当の理由”に少し考えさせられました。
2人目を出産
2人目の子どもを出産後、私は上の子と一緒に実家へ里帰りしました。
実家は我が家から車で15分くらいの距離だったので、夫も仕事帰りに立ち寄り、上の子と遊んだり下の子を可愛がったりして、夕飯も一緒に食べていました。
「早くみんなに帰って来てほしいよ」と口癖のように言う夫。産後3カ月経ったところで、私たちもようやく帰宅することにし、夫もとても喜んでいました。
帰ってきたはいいものの……
我が家に帰って間もなく、夫の帰宅時間が遅い日が続きました。
夫いわく、「仕事が忙しくて、しばらく残業が続きそう……」とのこと。
私も「仕事なら仕方ない」と思い、ワンオペで子ども達を見るのは大変でしたが、何とか頑張っていました。
ある日、早く帰宅した夫
ある日、いつもより早く夫が帰宅しました。
「今日は早いんだね!」と声をかけると、夫は何やら気まずそうにしています。
そのうち意を決したように「実は、残業っていうのは嘘だったんだ」と夫は言いました。
「えっ、嘘?」と私が返すと、「うん。本当は喫茶店とかお店をぷらぷらしていた」と申し訳なさそうに言う夫。
怒りが込み上げてきましたが、私はできるだけ冷静に「どうしてそんなことをしたの?」と尋ねました。
夫は「D子(私のこと)、うちに帰って来てからずっといらいらしているだろう?」
「育児で大変なのは分かっているんだけど、俺も最近仕事で大変なことが多くて。家では一息つきたいんだけど、D子にそういう態度取られるとしんどかった……つい家に足が向かなくって」と言いました。
「でも、今日喫茶店で友達の奥さんに会ってさ、『何しているの?』って聞かれたから、『ちょっと息抜きかな』って言ったらすごい怒られて……『そんなことしている暇があったら帰って奥さんの手伝いしなさい! 奥さんは24時間息抜きなんてできないんだよ!』って」
と夫は申し訳なさそうに頭をかきました。
自分も少し反省
夫の告白に初めは怒りを覚えた私でしたが、話を聞くうちに怒りは和らぎ、逆に申し訳ない気持ちに。
実際、余裕のなさから夫に辛く当たり、夫の話すら聞くことのない日々だったことを思い出し、反省しました。
その後夫と話し合い、夫は家事育児を手伝うこと、そして私は夫が帰って来たいと思える雰囲気作りを心がけるよう、お互いに約束したのでした。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
5歳、3歳、1歳の3人の子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。