筆者が実際に遭遇したマナーを守れない人にまつわるエピソードです。私が通っている病院は住んでいる地域で一番大きな病院です。救急搬送の受け入れも行っている病院なので、診察時間が大きくずれ込むこともあり、病院はとても混雑しています。ある日のこと、受付辺りで大きな声が聞こえました。初老の男性が受付の女性を相手に大きな声で騒いでいて……。

勇気ある少年

大人の私が何も言えない中、一歩踏み出した彼の姿は、言葉ではなく行動で示す優しさや強さを教えてくれました。待ち時間が長くイライラしてしまうのはわかりますが、大人が子どもに注意されてしまうとは、何とも恥ずかしいことですね。この一件は私にとっても、誰かが困っているとき、見て見ぬふりをせず行動することの大切さを教えてくれた出来事となりました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:べにたけ
FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。