孫が来る日は大イベント
離れて暮らす姑にとって、孫の来訪はまさに待ちに待った一大イベント。
冷蔵庫にはお菓子やアイス、ジュースなどがぎっしり詰め込まれています。
その心意気はありがたいのですが、問題は「来てから帰るまで、常に食べ物を出してくる」こと。
ママvs姑の攻防戦
私は「ご飯を食べなくなるから控えてください」と伝えますが、姑は「そんなことないわよ」と聞く耳持たず。
食いしん坊の息子は出されると全部食べてしまうので、夕飯は当然ながら箸が進みません。
私が叱る→姑が庇う、という構図がすっかり定番になっていました。
姑の“秘密のおやつタイム”
ある日、姑が息子をキッチンに呼び寄せ、こっそりアイスを手渡している場面に遭遇してしまいました。
「ママ怖いねぇ、うるさいから内緒で食べようね」と言いながらアイスを渡していたのです。
案の定、その夜息子は「お腹が痛い」と泣き出し、背中をさすりながら私は夜通し看病。
幸い大事には至りませんでしたが、眠れぬ夜となりました。
やっと反省した姑
翌朝、姑は「昨夜泣いていたけど、どうしたの?」と悪びれずに尋ねてきました。
私は「食べすぎでお腹を壊したんです!」と、ここぞとばかりにキッパリ返答。
姑もさすがにハッとしたようで、その後は息子がおやつをねだっても「ママに聞いてからね」と言ってくれるようになりました。
孫を思う気持ちはありがたいけれど、愛情にも“ちょうどいい塩梅”があるもの。この一件は、その大切さを実感させてくれた出来事でした。
【体験者:50代、筆者 回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。