出産後の母親にとって、サポートしてくれる人の存在は命綱のようなものです。姑や実母がその役を担うことが多いのですが、筆者の先輩Sさんの場合は違いました。なんと、お舅さんだったのです。
不安な産後スタート
3人目を出産したとき、正直に言えば不安でいっぱいでした。
姑はすでに亡くなっており、夫は家業で忙しい。里帰り出産も考えましたが、実家は遠く、上の子の学校や幼稚園のことを考えるとむずかしい状況でした。
「ワンオペ産後になるかもしれない」と覚悟を決めていました。
ところが、その不安を吹き飛ばすように、思いがけない助っ人が名乗りをあげました。
それはなんと――お舅さんでした。
エプロン姿の舅
もともと料理が得意でフットワークの軽いお舅さん。エプロンをつけてフライパンを振る姿は、まるでベテラン主婦。
しかも料理だけでなく、上の子たちの相手まで抜かりなし。お風呂や着替え、絵本の読み聞かせもお手のもの。
上の子たちも、おじいちゃんの言うことならよく聞くので、私がベッドで休んでいる間も家はきちんと回っていたのです。