手のひら返し
私が再婚を決めた時に挨拶へ行くと、義母はなぜか再婚に前のめりで、長男のこともとてもかわいがっているような素振りをしていました。
しかし、再婚して次男が誕生すると、義母は手のひらを返したように次男ばかりをかわいがるように……。
次男のことも大切ですが、私は長男を最優先で考えたいと思っていたので、必然的に義母との距離をとることにしたのです。
お祝い
長男は専門学校進学時、一人暮らしを始めることになりました。
義父はお祝いとして、欲しがっていた洗濯機をプレゼントしてくれたのですが、義母は全く知らん顔。
その後、長男はさまざまな事情から専門学校を中退することになったのですが、そのことを聞きつけた義母は、いきなり我が家へ押しかけてきたのです。
「せっかく今まで面倒見てやったのに、中退するなんてみっともない! 私たちが出した費用は返しなさい!」
出した費用と言っても今回お祝いしてくれたのは義父であって、義母は一切タッチしていません。
その後も「卒業すればまだしも、中退したなんて誰にも言えないじゃない!」と訳の分からない理屈を並べられました。
私が「いくら返せばいいんですか?」と聞くと「とりあえずお父さんが買った洗濯機の分は返してもらうわよ!」と領収書を叩きつけて帰っていったのです。
結論
私はこのことを夫に報告。
夫もさすがに呆れたようで「親父にお金を返して、付き合いはやめよう」という結論になりました。
後日、私たちは義実家へ行き、義父にお金を返しました。
しかし義父は何も知らなかった様子。
義母が慌てて取り繕っていましたが、夫が今回の経緯をすべて話すと、義父は激怒!
「お祝いで贈った物の代金を返せなんて言うわけないだろう。そんなこと言われて怒るお前たちの気持ちもわかる」と言ってくれました。
義父は義母に対し「いい加減にしろ!」と一言。
義母はどうしていいのかわからないような顔であたふたしていました。
末路
その後、私たちは義母とは一切連絡を取らずにいます。
自分の考え方や価値観にそぐわない人を排除し、攻撃しようとする義母。
夫の両親は大事にしたいと考えていた私ですが、あの義母とは付き合いきれないと感じています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2025年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子供を養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。