優しい義母
夫の母、つまり私にとっての義母はとってもいい人。
何をするにも私が不快になっていないか確認したり、少しでも誤解をまねきそうな言葉は使わないようにしたり、気遣いができる人です。
義母がそんな風に気遣ってくれるのには、義母の過去が関係しています。
義母自身が若い頃、嫁姑問題にかなり苦しみ「息子のお嫁さんには、絶対に同じような思いをさせない!」と考えるようになったそうです。
そのおかげもあって、私と義母は嫁姑問題と無縁な良好な関係を築けています。
義父の実家
義母が悩まされたという姑とは、つまり義父の実家のこと。
私自身も夫と結婚した以上、ひんぱんなことではありませんが、法事や冠婚葬祭などで義父の実家とも関わり合いを持つことがあります。
義父の実家について、義母からかなり難のある一家(姑と舅、義兄義姉)だと聞いていたため、初めて会う際は私もかなり身構えたのですが、実際にはまったく問題なく付き合いができています。
そのため私自身は義父の実家と関わり合いを持つことに、なんらストレスを感じていません。
恨み
義父の実家と関わると、思わぬ問題が生じるようになりました。
その問題とは、義父の実家にたいする義母の『探り』と『悪口』。
義母は私が義父の実家と関わりを持つたびに「あいつらに何かされていないか?」と、必要以上に悪い口調で私を問いただすようになりました。
そして、何かと理由をつけては
「やっぱりケチな一族だよ」
「その言葉の裏には悪意がこもっているね」
「私は昔こんなことをされて……」
と義父の実家の人たちのことを悪く言うのです。
最終的にいまでは義母と会うと会話の8割が義父の実家の悪口。
なかには信ぴょう性の怪しい話も多々あります。
義母とはよい関係を築けていると思っていたのですが、いまでは義父の実家の悪口を聞くのがストレスで、義母に会いたくないと思ってしまうようになりました。
【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。