筆者が育児休暇を取得しているとき、義母がわが家に宿泊する話が私のいないところで進められていて──。断り切れない夫の姿を見て、“優しさ”について考えたエピソードをご紹介します。

義母がわが家に泊まる? 私聞いてませんけど

息子がまだ赤ちゃんのころ、育児休暇を取っていた私は、息子のお世話をしながら穏やかに過ごしていました。

ところが、ある日夫から、
「来週、お母さんがうちに2泊くらいするってー」と言われ、私はびっくり。

「確定なの? 私聞いてないけど?」と言うと、
「育休中で特に出かける予定はないだろうし、わざわざ聞く必要ないかなと思った」と。

私「いやいやいや、赤ちゃんと私のペースがあるし、おもてなしできないから難しいよ」
夫「大丈夫、そういうの全く気にしないでいいから。普段から遊びに来てるし慣れてるでしょ」
私「いやいやいや……!」

確かに義母は普段から遊びに来ることはありましたが、お泊まりになると話は別です。
掃除する範囲も広がるし、夕食作りや、生活リズムのちょっとした違いがストレスになるのが簡単に予想できます。私の気持ちに寄り添ってくれない夫にイライラし、私も意地になって断固拒否モードに。

「絶対に無理って連絡して!」と言うと、
「えー、良いよって伝えちゃったよ。断りにくいから自分で言ってよ」と夫。

あきれてものも言えないとはまさにこのこと。

“優しさ”とは

私の怒りも頂点に。その場で義母に電話してもらい、お断りしてもらいました。

これまで夫は優しいと思っていましたが、義母にお断りをすることに抵抗がある夫の姿を見て、“優しさ”とはなんだろうかと、考えるようになりました。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。
特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。