他人の言動にモヤモヤすることってありますよね。たとえ本人に悪気はなくても、捉え方によっては心になにか引っかかるものが……。今回は私の友人A子さんから聞いた、ママ友の何気ない一言に考えさせられた話を紹介します。

恐竜が好きな5歳の娘

A子には5歳になる娘がいます。娘は物心ついたころから恐竜が大好きです。おそらく従兄のお兄ちゃんの影響でしょう。A子も夫も、娘が恐竜好きだということを個性だと思っており、全く問題だとは思っていませんでした。

ママ友の発言にモヤモヤするも……

しかし、最近ママ友たちから、「女の子なのに恐竜!? 大丈夫?」「パパ? 親の興味とか関心を押しつけるのはちょっと……」と言われることが続きました。A子はママ友たちの発言にモヤモヤしながらも、気にしないようにしていました。なぜなら、娘自身はかわいらしいプリンセスよりも、カッコいい恐竜がただただ好きなだけだからです。

娘のするどい質問

ある日、またとあるママ友から「娘ちゃんまだ恐竜好きなんだね~! プリンセスとかは嫌い?」と言われた娘。すると娘は、そのママ友に向かって「私女の子だけど、恐竜が好きだったらダメなの?」と真顔で聞いたのです。

タジタジになるママ友

娘は思ったことをすぐ口に出してしまいます。娘はただ思ったことをママ友に聞いただけであり、悪気はなかったのですが、ママ友はハッとしてタジタジに……。「しまった!」と気づいたようでした。気まずそうなママ友を横目に、A子は「ママも子どものころプリンセスより仮面ライダーの方が好きだったよ」と言っておきました。

いつでも娘の味方になる!

性別に関係なく、自分の興味があるものや好きなものをとことん突き詰めてほしい。A子はこの出来事を通して、そう改めて強く感じたそうです。恐竜や仮面ライダーなど一般的に男の子が好みそうなものを女の子が好む場合、周りから何気ない一言を言われるかもしれません。そんなときは親が子どもの一番の理解者になり、子どもを守る必要があると感じたのでした。

我が子には周りの目を気にせず、好きなことを好きと言える人になってほしいですよね。親は子どもの一番の理解者になりたいものです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。