「節約命」な夫は、電気も水も買い物も、生活のすべてに節約を徹底。
無駄遣いしない点はありがたいものの、ある日息子が「もう限界」と声をあげて!?
筆者の友人T子が実際に体験したエピソードをご紹介します。
無駄遣いしない点はありがたいものの、ある日息子が「もう限界」と声をあげて!?
筆者の友人T子が実際に体験したエピソードをご紹介します。
「僕は悲しい」息子が直談判
その夜、息子が真剣な顔で
「お父さん、節約っていうけれど、それって一体誰のため?」
と夫に聞きました。
「僕は授業で海の絵を描きたかったのに、青の絵の具が足りなくて困ったんだ。それに、せっかく家に遊びに来てくれた友達が気持ちよく過ごせなくて、早く帰っちゃうのは、無駄をなくすどころか、楽しさをなくしてしまったみたいで、僕は悲しい」
息子の切実な言葉に、夫もハッとした様子でした。
私も
「節約は大事だし、家計を守ろうとしてくれるのはありがたいけど、家族が笑えるのが一番の得だよ」
と夫に諭しました。
何のための節約か!? →原点を振り返ることに
「家族のため」と思っていた節約が、いつの間にか、家族に窮屈な思いをさせていたとようやく気づいた夫。
翌日、夫は息子に青色の絵の具を買い、さらに
「エアコンつけて、お菓子も買っておく。だから、また友達に遊びに来てもらいなさい」
と息子に言ったのでした。
息子の切実な一言で、ようやく節約に取り憑かれていた夫は「何が一番大事か」改めて考え直したようでした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。