スーパーのカート、色々な種類がありますよね。小さな子供でも自分で押せるサイズのカートもあったりして、嬉しくなってしまう気持ちも分かりますが……
今回は筆者が実際に遭遇した出来事をお届けします。

買い物中、背後から

ある日、スーパーに買い物に行った時のことです。
とある通路をレジに向かって歩いている時、背後から幼い子供がワイワイ話す声と足音が聞こえたかと思うと、突然、

ドンッ!!
ももの裏側やかかと辺りに強い衝撃が走りました。

うわ?! 何!!
振り返ると、5歳と3歳前後の男の子たちが子供用の小さなカートの持ち手を握りしめてこちらを見ていました。

子供用の小さいカートとはいえ

どうやらこの子たちの押すカートに追突されてしまったようです。
子供が押せる小さなカートで、先端にクッション材がついているとはいえ、思い切りぶつかられると地味に痛いものです。

近くで品出しをしていた従業員の方が、
「大丈夫ですか?!」
と声をかけてくれました。

「これは遊ぶものじゃないし、走ったらあぶないよ。お母さんは一緒じゃないの?」
続けて男の子たちに注意もしてくれましたが、彼らは黙りこくってしまいました。

その時、
「あ~、ここにいたんだ」
のんびりした声と共に、母親と思われる女性がやって来ました。

親の言い分に唖然

「お子さんだけでカートを押させると危ないので、一緒についていてもらえませんか」
従業員さんに諭されるも、

「すみません。でも子供用のカートだし、ぶつかっても大丈夫だと思ってました」
一応謝罪の態度は見られましたが、どこか不服そうです。

ぶつかった時結構な衝撃を感じたので、これが高齢者や小さい子供だったらと思うとゾッとします。
子供用だから大丈夫、ではなく、子供自体から目を離さないでほしい、と思った出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。