子供の人数や性別を否定されたり、催促されたり。言った側は軽い気持ちだったとしても、言われた側は心の中で結構なダメージを受けています……。
今回は筆者の友人K美が体験した出来事をお届けしますね。

次の話をされても

K美は結婚後二年目に第一子の長女を出産しました。
産後数時間後、近くに住む義母が知らせを聞いてお見舞いにやって来ます。

義母は病室に入るなり、
「女の子なの~? じゃあ次は男の子ね!」
とK美に迫りました。

先ほど出産を終えたばかりなのに次の子の話、しかも男の子をとか……

ありえない。

言い返したかったK美ですが、出産の疲れもあり、ため息しか出ませんでした。
ちなみにK美の夫の家系は代々続く名家でもなければ、商売をやっているわけでもありません。

第二子誕生

そして数年後、第二子となる男の子が生まれます。
今度は義母もさすがに何も言わないだろうと思っていたK美ですが、

「男の子! やったわね! じゃあ次はもう一人男の子がいるといいわよ!」
待望の男の子誕生に満面の笑みで義母は言い放ちました。

いいかげんにして。無責任なことばかり言って!

K美は怒りが爆発しそうになるのを必死に抑えて、
「残念ですが、夫さんと話し合って子供は二人って決めてるんですよ~。それに、性別がどうこうではなく、私にとっては二人とも大事な我が子なんです」
笑顔で圧をかけました。

どんなつもり?

義母は、
「そんなつもりで言ったんじゃなくて……」
きまりが悪そうにしていましたが、これ以降は大人しくなりました。

K美の二人の子供たちは現在小学生になり、義母は二人とも分け隔てなく可愛がっています。
子供の人数や性別はプライベートなことなので、発言は慎重に、と考えさせられた話です。

【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。