親戚の集まりで、久しぶりに会話を交わした人との間に出てきた「2人目は考えてないの?」。その瞬間、胸の奥がチクリと痛んだ友人。曖昧に笑ってやり過ごそうとしましたが、その場を救ってくれたのは、意外な人物の一言で……。
ふいに飛んできた“お決まりの質問”
親戚の集まりに出かけた時の事。
久しぶりに顔を合わせて「大きくなったねぇ」なんて話していたのも束の間、開口一番に言われた言葉は、
「2人目は考えてないの?」
でした。
私はため息をつきました。まだこんな事を聞いてくる人がいるんだな、と。
夫婦で何度も話し合った「2人目」の事
私と夫は一人っ子同士。共働きで、今は息子を育てる事に精一杯。
兄弟がいたら……と思う事がないわけではありませんが、年齢や仕事の事を考えると現実的ではなく、その事は夫婦で何度も話してきました。
それでも、誰かに尋ねられると胸の奥がチクッとします。
事情も背景も知らない相手から「2人目は?」と軽く聞かれると、どうしてこんなに苦しい気持ちになるのだろうと思ってしまいます。
私はその不快さを隠すように「いやぁ、あはは」と曖昧に笑って、話をはぐらかしました。
するとその場で、思わぬ人物が口を開いたのです。
まだ4歳の息子でした。