筆者の話です。
本好きの私に代わって、夫がよく書店で本を買ってきてくれていました。
ところが後日、思わぬ出来事が起きて──
本好きの私に代わって、夫がよく書店で本を買ってきてくれていました。
ところが後日、思わぬ出来事が起きて──
夫にお願いしていた買い物
私は昔から本や漫画が大好きです。
特に女性向け漫画やBL作品などをよく読み、夫に職場近くの大型書店で買ってきてもらうことがありました。
新刊が出るたびに「ついでにお願いね」と頼むのが習慣になり、紙袋を受け取る瞬間は小さな楽しみのひとつ。
私にとっては何気ない日常のやり取りでも、夫にしてみれば少し恥ずかしいジャンルをレジに持っていく勇気が必要だったはずです。
それでも嫌な顔ひとつせず、当たり前のように引き受けてくれていた姿に感謝していました。
夫の頼もしい一言
ある日「そんなジャンルを買うの、恥ずかしくない?」と夫に尋ねたことがありました。
すると夫は「自分のものだと思わなければ気にならないよ」とあっさり。
まるで当然のことのように言う姿に、思わずクスッと笑ってしまったほどです。
深く考えない姿勢に救われ、私は胸をなでおろしました。
それからも気兼ねなくお願いでき、大助かりしていたのです。
夫の前向きな言葉に、私の中で「この人になら任せられる」という安心感が強まっていきました。