新入社員の友人に任されたのは「電話対応」。必死に受話器を取っていたものの、手が回らない時でも、先輩や上司は一向に動きません。理由を尋ねたときに返ってきた答えは、思わず絶句するもので……。筆者の友人が体験談を語ってくれました。
入社して最初に教わったこと
私が新入社員として入社したばかりのころ、まず教わったのが「電話対応」でした。
社名の言い方から、保留の仕方、担当への取り次ぎ方をマナー研修でしっかり叩き込まれ、“電話は新人の仕事”といわんばかりの空気がありました。
そのため私も一生懸命、なるべく1コールで受話器を取り、「お電話ありがとうございます。〇〇商事の△△です」と失敗しないようにと毎日対応していました。
先輩も上司も動かない現実
ところが、ある日ふと気づいたのです。
私が電話を取るのが当たり前になっていて、同じ島にいる先輩や上司は、全く電話を取らないことに。
私が書類に目を通していても、トイレに立ったときでさえ、電話は鳴りっぱなし。
誰も動こうとしません。
「さすがに私がいないときくらいは取ってほしい」と内心思いながらも、当時の私は新人。
そんなことを口にする勇気もなく、ただモヤモヤするばかりでした。