私は早寝早起きタイプですが、義実家は遅寝遅起き。
帰省すると、片付けを終えて早くお風呂に入りたいのに「お義父さんが先」という習慣に従わされ、毎回理不尽を感じています。
時間のリズムが合わない義実家
私は結婚してからも早寝早起きが習慣になっています。
けれど義実家は真逆。
夜遅くまでテレビを見たり話し込んだりして、翌朝はのんびり起きるのが当たり前の生活です。
結婚して、まずそのリズムの違いに戸惑いました。
自宅ならばなんとでも時間繰りができるのですが、帰省中の義実家ともなるといろいろとタイミングを計るのが難しかったからです。
先に入りたいのに許されない
夕食後は、片付けをさっさと終えてお風呂に入り、眠る準備を整えたい私。
けれど義両親や夫がまだ入っていない中で「自分だけが先に入る」なんて言い出せる雰囲気ではありません。
思い切って「先にお風呂いただいてもいいですか?」と声をかけてみても、案の定「もう少ししたらお義父さんが入るから」と結局は受け入れてもらえませんでした。
仕方なく黙って座っていても、時計ばかり気になって落ち着きません。
片付けを終えているのに、なぜ“順番待ち”を強いられるのか。
帰省中は家事の多くを任される分、体力を温存したい気持ちもあるのに──。
その不公平さに、小さな苛立ちが積もっていきました。
掃除しても報われない虚しさ
さらに厄介なのはお風呂掃除。
義両親はお風呂掃除が嫌いらしく、帰省すると私がやることはまずお風呂掃除。
自分できれいにした後なので、楽しみなのに、入れないまま時間が過ぎてしまいます。
結局、待ちきれなくてそのまま入れず。
翌朝にみんなが使い終えたあとの残り湯を抜き、再び掃除。
慌ただしくシャワーを浴びるのが、いつものパターンになっていました。
湯船に浸かることを楽しみにしていたのに、毎回それが叶わない。
せっかく磨いた浴槽を横目に、残っているのは冷めきったお湯や湿った空気だけ。
自分だけが損をしているようで、胸の奥にむなしさばかりが広がりました。
古い習慣への違和感
「お義父さんが先」という昭和のような順番に、どうして嫁だけが我慢しなければならないのか。
毎回そう思いながら、義実家をあとにします。
生活リズムが違うことは仕方がないけれど、自分の気持ちを押し殺して従うばかりでは、心はすり減るばかり。
今の時代、誰が先に入ろうと気にする人はいないはず。
各家庭によって習慣が違うのは理解できますが、「お義父さんが先」という昭和な習慣、いい加減やめてほしいと毎回思ってしまいます。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。