久しぶりの就職活動
Aさんは子どもが小学生になったママ。妊娠を機に仕事を辞め専業主婦になっていたAさんでしたが、再び働こうと決意し仕事探しを始めることにしました。
しかし久しぶりの就職活動はなかなかうまくいきません。小学生になったとはいえ、まだまだ手のかかる子どもを育てながら働こうと思うと、その条件に合った仕事はなかなかないのです。
「まだ働くのは早いのかなあ」
Aさんは働くのを諦めかけていました。
条件に合う職場を発見
子どもを育てながら働きやすい条件の職場は人気も高く、面接を受けてもなかなか決まらない日々が続いていました。
そんな中、Aさんは自分の探している条件にぴったり合う職場を見つけたのです。応募をすると「なかなか人が集まらなくて困ってる」と言われ、すぐに面接に出かけることに。
「やっと仕事が決まるかも!」
Aさんの胸中は期待感でいっぱいでした。
面接で聞かれたこと
Aさんが面接に行ったのは、小さな建築事務所。面接は社長が事務所の一角でしてくれました。
Aさんが事務所に到着し挨拶をすると、声の大きな社長が履歴書を見るよりも先に聞いてきたのは「血液型は?」だったのです。
「B型です」
困惑しながらAさんが答えると、社長はにっこりと笑顔になりました。
「良かった! 俺O型は採用しないんだよね~」
社長はそう言うと、その後O型の嫌なところを延々と語り始めました。Aさんに関しては血液型以外の質問はなく面接は終了したのでした。
条件は良かったけれど……
面接の翌日、電話で採用の連絡をもらったAさん。やっと見つけた条件のいい職場でしたが、辞退することにしました。
血液型占いが好きな人もいるでしょう。Aさん自身も血液型占いは好きです。
しかし、血液型で採用を決め、自分の嫌いな血液型の話をものすごい熱量でする社長とうまくやっていける気はしません。またじっくりと仕事を探していこうとAさんは思うのでした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。