衝撃の真実を目撃
それから数週間後、高校の同窓会で久しぶりに都心へ出かけた時のこと。
駅前の雑踏の中、私はA子さんが男性と腕を組んで歩いているのを目撃しました。
その男性は髪も服装も派手で、明らかにホスト。
2人が親密そうに笑い合っているのを見て、全身から血が引くのを感じました。
さらに、耳に飛び込んできた「今月は売上やばかったから、A子ちゃんが来てくれて助かったよ」という言葉。
A子さんの「推し」は、アイドルではなくホストだったのだ……その事実に、私は言葉を失いました。
崩れかけた家族の絆
悩んだ末、私は息子に全てを話すことに。
息子は絶句し、帰宅したA子さんを問い詰めました。
そして、言い逃れできずA子さんが涙ながらに事実を認めた瞬間。
聞いたこともないような低い声で「今すぐホスト通いをやめないと離婚する」と言い放ったのです。
いつもは穏やかで優しい夫が見せた本気の怒りに、A子さんは泣き崩れました。
この出来事を機に、A子さんは心から反省し、2度とホストには貢がないと約束。
こうして、かろうじて保たれた家族の絆ですが、いつかまたA子さんが「推し」を見つけてしまうのではないかと、私は内心不安で仕方ありません。
もちろんホストが悪いわけではありませんが、何事もほどほどに、がいいのかもしれませんね。
【体験者:60代・女性主婦、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。