補助輪なしの自転車の練習、転んでしまったり、ヨタヨタ走るのを必死に着いて行ったり、子供もそれを支える大人も大変なものです。
今回は、筆者の夫と娘に自転車の練習中に起きた出来事をお届けします。

自転車の練習を頑張る娘

ある日のこと、補助輪なしの自転車の練習をするため、夫と6歳の娘が近くの広い公園に出かけて行きました。

自転車の練習だから、ヘルメットは被っていても転んでどこかしらすりむいてくるかも、と考えていましたが。

小一時間後、
「ただいま~」
2人の声に玄関に向かうと、そこには。

予想外の姿で帰宅

服は泥まみれ、ハーフパンツから見えるひざはすりむいて血が滲み、よれよれの……夫。

そっちかい!

娘の自転車の練習に付き合って走り回っているうちに、足がもつれて盛大に転んだとのことです。
夫の体を張った立ち回りのおかげか、娘は幸いにも無傷でした。

それにしても、汚れた服にすりむいたひざこぞう、憮然とした表情で立っている夫の姿を見ると、どちらが子供か分かりません。

「大丈夫??」
心配する声をかけながらも、思わず吹き出してしまいました。

自分の運動能力を過信しない

夫は学生時代運動部で体力に自信があったため、まさか自分が転ぶとは思っていなかったらしく、ショックを受けている様子でした。

その後夫は日頃の運動不足を自覚し、空いた時間を利用して筋トレやジョギングを始めました。
娘の前ではいつもかっこいいお父さんでいたいようです。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。