ましてや相手が悪意むき出しだった場合、どうなるでしょうか。今回は筆者の友人S子の話をお届けします。
毎日が苦痛
S子は義父母からの要望で、夫の実家に同居していました。
同居開始から3年、日々くり返される義父母からの嫌味や小言をなんとかやり過ごしながら暮らしていましたが、ストレスは相当なものでした。
そんなある日の夜。
19時過ぎに小学生の息子から、
「そういえば算数のノートがないんだった」
急に言われ、S子は近くの文具も扱うスーパーに買いに行くことに。
無事用事を済ませ帰宅しましたが、いつの間にかチェーンをかけられており、ドアが開きません。
まだ夫も帰宅していない時間なのに、どうしてチェーンが?
訝しみながも、インターホンを押して中からの対応を待ちますが一向に出ず。
確信犯か?!
まさかわざとやってる?
怒りが湧いてきた時、家の中からバタバタと足音がしました。
その後、中から数人の話し声が聞こえます。
そして、
「おかえり!」
ドアを開けてくれたのは息子でした。
中に入ると義父母が、
「ガタガタ聞こえたから泥棒かと思って」
「あれ、チェーンなんかした覚えないんだけどな」
白々しい表情で話しかけてきましたが、S子はそれらを完全に無視して自分たちの居住スペースである2階に上がりました。
同居解消に向けて
ずっと我慢してきたけど、こんな幼稚なことをする人達とはこれ以上一緒に住めない!
その夜、帰宅した夫にこの出来事と普段の様子を改めて伝え、同居は無理であることを宣言しました。
その後、別居に向けて準備中と話を聞いていますが、S子が心身共に安定して暮らせる環境に行き着けることを願っています。
【体験者:40代・女性パート、回答時期:2025年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。